ネズミの映画ブログ

あらすじと感想を書いています!

「CODA(コーダ)あいのうた」の感想 久しぶりにいい映画に出会えた!

 2021年アカデミー賞作品賞に輝いた「CODA(コーダ)あいのうた」をアマゾンプライムで見ました。

あらすじ

 父のフランク、母のジャッキー、そして兄のレオの4人家族の中で唯一耳が聞こえる高校生のルビーは、家族の為に通訳となり、家業の漁業を手伝う日々を送っていた。

 所属する合唱クラブの顧問のベルナルドは彼女の歌の才能に気付き、 都会の名門音楽大学への受験を強く勧めるが、両親は家業の方が大事だと反対する。ルビーは悩んだ末に家族の助けを続ける事を選択するも、娘の才能に気付いた父は名門音楽大学を受験させる。見事に合格し、ルビーは巣立つのだった。


感想

 耳の聞こえない家族を支え続け、最後までルビー自身のしたい事が出来ないのかと思いながら、やるせない気持ちでいっぱいでした。最後、父親フランクが理解を示し、家族全員で音楽大学の受験会場へ行った時には、本当に良かったと思いました。そして、受験会場で家族の為に手話で、歌う所は感動しました。久しぶりに良い映画に出会えたと思いました。
 所々笑えるシーンはあり、殆ど下ネタでした。自分は面白いと感じるのでいいですが、嫌いな人は見ない方がいいかもしれません。周りを気にせず笑いたいのであれば、1人で見る事をお薦めします。

「ガンジー」の感想 もう少し時間をおいて見た方が良い!

1983年アカデミー賞作品賞に輝いた「ガンジー」を見ました。

あらすじ

 1893年のイギリス領南アフリカ。 列車の一等車に乗っていたインド人の弁護士ガンジーは、白人の係員に、人種差別を受け、列車から放り出されてしまう。イギリス連邦の一員でありながら、不当な差別を行う白人政府に憤ったガンジーは、抗議活動を行い、白人以外の者が所有を義務付けられていた身分証を焼却して逮捕される。 逮捕されたものの、無抵抗だったガンジーに対して警察が暴力を振るった事に抗議の声が挙がり、ガンジーは釈放される。

 釈放されたガンジーは、第一次世界大戦中の1915年に故郷インドに帰国し、ネルーらが率いるインド独立を目指す「インド国民会議」に迎え入れられる。
 ガンジーは知見を広めるためインド全土を旅し、やがてイギリス植民地政府の暴力に対抗する為に「非暴力」を掲げ、抵抗を開始する。イギリス植民地政府は、ガンジーを数度に渡り逮捕するが、その都度民衆や新聞の猛抗議を受け、彼を釈放する。勢い付いた民衆は各地で集会を開き、非暴力運動を呼びかけるが、イギリス軍は、集会を排除する為に民衆を虐殺する。

 ガンジー国民会議のメンバーは総督と会談し、イギリスからの独立を目指す考えを伝えるが、インド政府高官達は彼らの宣言を真に受けようとはしなかった。 ガンジーはウッド新総督就任を狙い、インド全土でストライキを呼びかけ、インド政府を混乱させる。ウッドは抵抗運動を弾圧し、怒り狂った民衆が暴動を起こし、警官を殺害する事件が発生する。ショックを受けたガンジーは抵抗運動を止めるように訴え、断食を実施する。衰弱するガンジーを見たネルーたち国民会議のメンバーは抵抗運動の中止を指示し、ストライキ終結した。

 1930年、ガンジーは十数年振りに記者のウォーカーと再会し、新たな抵抗運動として塩作りを始める。ガンジーは塩の専売権をイギリスから取り戻し、インドの独立を訴える。直後にガンジーは逮捕されるが、残された民衆は塩を作り続け、 再び非暴力運動を展開していく。
 第二次世界大戦が勃発すると、ガンジーは反英運動を理由に逮捕され、収監先の刑務所で妻カストゥルバと死別する。
 国民会議のメンバーは、マウントバッテン総督と独立に向けた交渉を始めるが、インドでは少数派であるムスリムの権利が侵される事を危惧したジンナーは、インドとは別のムスリム国家の樹立を模索する。宗教対立を望まないガンジーは、ジンナーを独立インドの初代首相としたムスリム内閣を提案するが物別れに終わり、 イギリス領インドは1947年に、“インド”と“パキスタン”それぞれ別の国家として独立した。

 インドが分裂した事を嘆くガンジーは、それぞれの国家に取り残されたヒンドゥー徒、ムスリムが迫害を受け、その報復として、ガンジーは対立を止めようと再び断食を行うが、老齢の彼は次第に衰弱していく。首相となったネルーガンジーを助けるため奔走し、民衆もガンジーの姿を見て我に返り、暴動は鎮静化する。
 インドが落ち着きを取り戻した頃、ガンジーは夕べの祈りに出かけ民衆と触れ合うが、彼を敵視するヒンドゥー原理主義者ゴードセーに射殺される。


感想

 ガンジーという名前を聞いた事はありますが、実際何をした人なのか気になって見ました。列車で人種差別を受けた所から非暴力が始まるのですが、信念を死ぬまで曲げなかった事に関して、こんな人が本当にいたのかと驚きました。
 「私は失望した時、歴史全体を通していつも真理と愛が勝利をした事を思い出す。暴君や殺戮者はその時には無敵に見えるが、最終的には滅びてしまう。どんな時も、私はそれを思うのだ」と台詞があります。確かにそうだと共感出来ました。ただ、老齢になってからの断食はやり過ぎだと思うし、それしか考え付かなかったのだとも思いました。
 ガンジーが射殺されたのを見ると、安倍元総理大臣の事が頭をよぎり、嫌な思いをしましたが、自分のお薦めする作品の1つになりました。きっと、色々と勉強になります。

「風と共に去りぬ」の感想 意外に笑える吹き替え版!

あらすじ

 ジョージア州アトランタ近郊のタラ。そこに美しく、気性の荒い女性スカーレットが住んでいた。彼女はアシュリーが、メラニーと結婚するという話を聞き、動揺する。アシュリーは自分を愛していると、スカーレットは思い込んでいた。夜、母親と妹のスエレンとカーリーンと共にお祈りをするスカーレットは、アシュリーが自分の思いを知らないから結婚するのだという考えに至る。

 メイドのマミーに手伝ってもらい、身支度を整えたスカーレットは、ウィルクス家の園遊会に出かけ、アシュリーからメラニーを紹介される。園遊会で、女たらしで有名なレット・バトラーと出会う。アシュリーと2人きりになったスカーレットは告白する。だが、アシュリーはメラニーと結婚すると断言。スカーレットはアシュリーの頬をたたき、アシュリーは部屋を出ていく。
 北部との戦争が始まったというニュースが届く。チャールズがスカーレットの元へ来て、求婚する。アシュリーを見返すため、スカーレットは受け入れる。だが、チャールズはすぐに戦場で病死してしまう。

 夫を亡くしたスカーレットだが、愛のある結婚ではなかったため、喪に服す事に退屈していた。スカーレットの母エレンは、気分を変えるため、アトランタで、メラニーの手伝いをするように提案。アシュリーと会えるかもしれないと考えたスカーレットは、喜んでアトランタへ向かう。アトランタでは、チャリティ・ダンス・パーティが開かれいた。チャリティの一環として、ダンス相手に希望する女性に男性が値をつけるという余興が行われる。レットはスカーレットに150ドルの値をつけ、2人はダンスをする。

 戦争で南部の人々が倒れていくなか、休暇をもらったアシュリーが帰ってくる。アシュリーが戦場に戻っていく時、2人きりになったスカーレットは、敗戦を悟ったアシュリーから、メラニーの面倒をみて欲しいと頼まれる。スカーレットはアシュリーに再び愛を告白するが、アシュリーは愛に応えず戦場へ戻っていく。
 北軍ジョージア州に入り、アトランタに迫ってきた。負傷兵の手当てをするスカーレットとメラニー。2人の前に、売春宿の女主人べルが現れる。寄付をするため、金貨の受け取って欲しいとベルはメラニーに頼み、受け取る。スカーレットは、金貨を包むハンカチのイニシャルや馬車から、レットがベルを使わしたのだと知る。

 アトランタ北軍が攻め入ってくる事を聞いたスカーレットは、メラニーを連れてタラに戻ろうとするも、メラニーが産気づく。メイドのプリシーに医者を呼んでくるように命じる。プリシーが戻って来るも、医者は駅に行っていなかったと言う。スカーレットが医者を探しに駅に向かうと、負傷した兵士達で見渡す限り埋め尽くされていた。ようやく医者を見つけるも、負傷兵の手当てで忙しく、メラニーの元へは行けないと言われる。メラニーの元に戻ったスカーレットは、自分が赤ん坊を取り上げる事にする。
 赤ん坊は無事生まれた。プリシーは、スカーレットに頼まれ、ベルの屋敷にいるレットを呼びに行く。やって来たレットに、馬車でタラまで連れて行ってくれるように頼むスカーレット。タラは北軍に攻められ、敵兵も多く、危険な道のりだった。だが、スカーレットの熱意に、レットは協力する事を決める。

 メラニーと赤ん坊、プリシーを荷台に乗せ、スカーレットとレットは馬車で出発する。タラへの道の途中にもかかわらず、レットは南軍に志願する事を決め、スカーレット達を置いて去る。
 タラにたどり着くと、屋敷は焼けずに残っていた。玄関から茫然自失の父親が現れ、スカーレットを抱きしめる。だが、母エレンは腸チフスで前夜に亡くなっていた。
 スカーレットは、屋敷が北軍の本部として使われ、あらゆる物が奪い去られ、食べ物も残っていない事を知る。加えて、父ジェラルドは狂気に陥っていた。妹達は、病気からの回復途中で体が弱っており、メイド達もどうしていいか分からない状態だった。だが、スカーレットは立ち上がり、「飢えに負けない!」と力強く宣言をする。
 スカーレットは妹達と共にタラで綿花を栽培する等、休みなく働いていた。戦争は南軍の敗北で終わり、兵士達は続々と南部へ戻ってきた。スカーレットの妹スエレンの恋人であるフランクも戻ってきており、スエレンへの求婚の許可をスカーレットに求め、認められる。捕虜となっていたアシュリーも戻り、メラニーと抱き合って喜ぶ。

 タラの土地に税金がかけられ、払えないと奪われる事を知ったスカーレット。スカーレットは、アシュリーにメキシコに逃げて2人で暮らそうと頼む。アシュリーは、メラニーや子供を捨てられないと、スカーレットの愛を拒絶する。
 かつて家の管理人をしていたジョナスが、 屋敷を買い取ろうとやって来るが、 ジョナスが結婚した女性から移された病気が原因で、母を失ったスカーレットは追い返す。それを見ていた父ジェラルドも怒り、馬で追いかけるが、途中で落馬し、命を落としてしまう。
 税金を払う方法に悩むスカーレットは、レットを思い出す。レットは北軍によって留置所に入れられていた。タラで不自由なく暮らしているとレットに語るスカーレット。だが、荒れた手を見られて、金が欲しくてウソをついているとバレてしまう。 スカーレットはレットに懇願するが、今は渡せる金が手元にないと拒否される。

 留置所を出たスカーレットは、スエレンの恋人のフランクと出会う。スエレンと結婚するために、フランクは木材を売って金を蓄えていた。チャンスと思ったスカーレットは、スエレンは別の男性と結婚するとウソをつき、結婚し税金を支払う。
 馬車で森の中を抜けようとしたスカーレットは、2人の北部の男に襲われる。偶然近くにいた、かつて雇っていたビッグサムに助けられる。その事を知った夫フランクは、報復に向かう。レットが訪ねてきて、アシュリー達の居場所をメラニーに聞く。アシュリー達の報復計画は、北軍の兵士にバレているのだと言う。メラニーはレットにアシュリーの居場所を伝え、レットは助けに行く。
 北部の男との争いで、アシュリーは肩を撃たれていた。アシュリーの心配をするスカーレットに、夫のフランクが死んでいる事を、レットが告げる。メラニーはベルに、アシュリーを匿ってくれた感謝を告げ、2人は友人となる。

 昼間から酒を飲んでいるスカーレットの元にレットが訪れる。フランクとの財産目的の結婚等、自分がした事の後悔をレットに語るスカーレット。そんなスカーレットに、レットは求婚する。初めて会った時から思い続けてきたと言う。スカーレットは拒否するが、レットに強引にキスをされ、最終的に求婚を受け入れる。
 レットとスカーレットはタラへ戻る。スカーレットは女の子を出産し、レットは大喜び。だが、体形が崩れる事を嫌がるスカーレットは、もう子供を産まない事を決意。そして、スカーレットが未だにアシュリーを思っている事を知り、レットは怒り散らす。ベルの元に行き、わめき散らすが、子供の事を指摘されて、離婚を思い留まる。レットは、娘ボニーを愛する事に生きがいを見いだす。

 アシュリーはスカーレットに材木業を任されていた。アシュリーが思わずスカーレットを抱き寄せたところを、メラニーの妹に見られてしまう。アシュリーの誕生パーティが開催される。パーティ会場へ強制的にはスカーレットを連れてきたレットはその場を去り、1人になったスカーレット。 アシュリーとスカーレットの抱擁の話を聞いており、スカーレットに冷たい視線が送られる中、メラニーは優しく出迎える。
 パーティから戻ったスカーレットは、真夜中に食堂で酔っ払っているレットを見つける。レットはスカーレットにも酒を飲ませ、アシュリーへの嫉妬をぶつける。だが、スカーレットは負けずに言い返す。レットは、寝室に戻ろうとするスカーレットに無理やりキスをして、 抱き抱え、階段を昇っていく。翌朝、 機嫌の良いスカーレットに、 レットが前夜の言動を誤り、離婚を申し出る。金はいくらでも払う代わりに、娘ボニーを自分が引き取ると言う。スカーレットは離婚を認めない。レットは、ロンドンへの出張にボニーを連れて行く。

 ロンドン。暗闇で悪夢を見るボニーは、母親のスカーレットのいる家に帰りたがる。タラへと帰ってきたレットとボニー。すぐに再び家を出ると言うレットに、スカーレットは妊娠した事をレットに告げる。だが、「誰の子だ?」と言うレット。逆上したスカーレットがレットに殴りかかろうとしたところを、バランスを崩して階段から落ちる。スカーレ ットの命は助かるが、流産する。
 メラニーは子供を産めないと言われていたが、再び妊娠していた。落ち込むレットに、スカーレットに優しくするように言うメラニ 一。レットはスカーレットに愛を告げ、 やり直そうと語るが意見が合わない。会話の途中で、娘のボニーがやって来て、バーを高くした障害を馬で飛び越える姿を2人に見せたいと言う。不安に襲われた2人は、やめるように言うだが、ボニーは言う事を聞かない。バーを飛ぶのに失敗したボニーは落馬し、命を落とす。

 レットは悲嘆にくれ、ボニーが横たわる部屋に閉じこもり、2日間出てこなくなる。葬儀を行う事も認めない。妊娠中のメラニーが訪れ、レットがいるボニ一の部屋に。部屋から出てきたメラニーは、レットが葬儀を行う事を許したと、メイドのマミーに告げる。 スカーレットとも話をしようとするメラニーだったが、弱い体での妊娠と過労のためか、倒れてしまう。
 死の床につくメラニー。スカーレットを呼び、息子やアシュリーの面倒を見てあげて欲しいと頼み、レットに優しくするようにと語る。部屋から出たスカーレットは、悲嘆に暮れるアシュリーを見つけて抱きつく。それを見たレットは、苦々しい表情で、部屋を出ていく。だが、メラニーについて語るアシュリーの姿を見て、アシュリーはずっとメラニー を深く愛して続けてきた事、スカーレットを愛してなかった事に気付いたスカーレットは、レットを追って自宅に戻る。

 自宅に戻ったスカーレット。だが、スカーレットがアシュリーを愛していると思っているレットは、家を出ようと荷造りをしている。スカーレットは、レットへの愛に気づいた事を訴えるが、レットは受け付けない。スカーレットが残るようにお願いするが、レットは家を出て行ってしまう。1人残されたスカーレット。 どうしたら良いか分からずに、階段にうずくまってしまう。スカーレットの頭には、父やアシュリーやレットのタラについての言葉が蘇ってくる。スカーレットは、レットを再び取り戻す方法を考えるために、タラに戻る事を決意する。


感想

 スカーレットの波瀾万丈というか、自分の撒いた種でそうなったというか、凄まじい人生と感じました。結婚する理由が、アシュリーに振り向いてもらう為だったり、妹の婚約者を奪い税金を払う為だったりと、やっている事は滅茶苦茶です。15年前に初めて見た時は、もっと清々しい気持ちで見て良かったと思って、再び見たのですが、話の展開が右往左往して、正直気持ちがついていけませんでした。
 良かった点は今回、吹き替え版で見たのですが、メイドのマミーとプリシーの声がとても合っていたと思います。マミーはスカーレットにしっかり注意出来るメイドで、プリシーは少し見栄っ張りでマイペースなメイドなのですが、台詞を聞くと少し笑えました。
 なんと言っても、レット・バトラー!格好いい!レットだから、強引に女性にキスしても絵になりますが、真似すると警察呼ばれますので、妄想だけで抑えておきます(^^)

「ミナリ」の感想 シンプルに面白かった!

 今回は2021年アカデミー賞作品賞にノミネートされた「ミナリ」を見ました。

あらすじ

 1980年代、農業で成功する事を夢みる韓国系移民ジェイコブは、アメリカのアーカンソー州の高原に、家族と引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻モニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと心臓に病を持つ弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。

 まもなくして、毒舌で破天荒な祖母(モニカの母)も加わる。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められる事態となる。水道水を使用し、作物は収穫出来たものの、今度は自宅の水道が使いすぎて、利用出来なくなる。上手くいったと思えば、何処かが上手くいかなくなるストーリーになっている。


感想

 最後まで見ていて面白かったです。途中、祖母が出て来た位から面白くなるのですが、その祖母のあくが強く、自分は好きでした。祖母と孫のデビットは始めデビットが凄く嫌うのですが、成り行きで、何故か仲良くなっていく様子が面白く感じました。
 農業でひと山当てたい夫と、不安がいっぱいの妻が喧嘩ばかりし、収穫した作物の小屋が燃えてしまいますが、それがきっかけに最後は家族がまとまり、後味のいい映画でした。
 ちなみに、ミナリとは韓国語で香味野菜の事だそうです。

「告発」の感想 後世に残すべき映画!

 今回は実話を元に製作された「告発」を久しぶりに見ました。

あらすじ

 ある日、ヘンリーは脱獄を図るが他の囚人の裏切りにより、失敗に終わる。そして、ヘンリーは光の届かない地下牢に1000日間収監される事となる。地下牢から出たヘンリーは、食事中に刑務所内で裏切った囚人を殺害。その弁護に当たったのは新人弁護士ジェームズだった。

 ヘンリーは元々、自分と幼い妹の為に5ドルを盗み、25年の刑を受けアルカトラズ連邦刑務所へ収監されていた。
 ジェームズは、ヘンリーと話すうちに刑務所の虐待の実態を知り、公判中にアルカトラズ連邦刑務所を告発した。
 判決の日、陪審員は囚人を殺害した罪によって、ヘンリーを再びアルカトラズ連邦刑務所に送る事を決めたが、同時に刑務所の実態を調査する様にした。この事件がきっかけとなり、アルカトラズ連邦刑務所は閉鎖に追い込まれた。


感想

 アメリカ合衆国サンフランシスコのアルカトラズ島。今は観光地になっていますが、こんな酷い事件があったとは全く知りませんでした。非人道的というか、囚人を更生させる所なのに、泥棒を殺人犯に変えてしまっては、全く意味がありません。この映画は後世に残すべきものだと感じました。
 死刑になると言われていたのに、弁護士ジェームズは連邦刑務所(=国)を訴える姿が勇敢で、格好良かったです。
 ヘンリーが再び刑務所に戻るシーンは俺達は勝ったと言っているのですが、自分はまた拷問が待っているのかと考えると、胸が痛くなりました。

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」の感想

 今回は「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」を見ました。

あらすじ

 伝説の殺し屋ファブルは、少女に売春をさせていた組織の者が次々と殺害した。その中の1人である金髪の男を立体駐車場で殺した。車の中には当時16歳のヒナコが泣いていた。しかし、殺した男の足がアクセルを踏んでしまった事から車は急発進。ファブルは中にいるヒナコを助け、姿を消した。

 それから4年後。“子供達を危険から守るNPO団体”代表の宇津帆は表向きはその名の通りに子供達を守る活動をする一方、裏では殺し屋である部下の鈴木と共に金持ちの親を持つすねかじりの若者から大金を巻き上げては殺害し、失踪したかの様に見せかける悪事に手を染めていた。ヒナコは4年前の事件で足を怪我し、車椅子生活となり、宇津帆の表の顔の手伝いをしていた。

 一方、ファブルはボスから1年間、誰も殺さず、一般人として暮らせとのミッションを課せられていた。ファブルは佐藤アキラという偽名を名乗り、相棒のヨウコと兄妹を装って、生活を送る事にした。ファブルは、かつてお世話になった事のあるデザイン会社“オクトパス”でアルバイトをしていた。
 ヒナコは公園の鉄棒に掴まり、立ち上がる訓練をしていた。そこにたまたま通りかかったファブルは、このヒナコが4年前に助けた少女だと気付く。ファブルは宇津帆の団体から依頼されたチラシの納品の為、事務所を訪れ、ヒナコに出会う。ファブルは宇津帆に悪人の臭いを感じ取り、鈴木は殺しのプロである事を見抜く。

 一方、宇津帆の次のターゲット、オクトパス社員の貝沼が、鈴木に拉致される。ファブルは、鈴木を宇津帆の団体事務所付近で見つけ、貝沼君を返してほしいと要求。井崎(宇津帆の雇った調査員)は貝沼から、ファブルの居場所を聞き出し、鈴木は拳銃を持って、ファブルの隠れ家に向かった。隠れ家で待ち構えていたのはヨウコだったが、あっという間に鈴木は叩きのめし、拘束してしまう。
 その頃、貝沼は井崎の隙を突いて逃げようとしたが、井崎の車に轢き殺されてしまう。それを知ったファブルは、鈴木を解放。
 事務所に帰った鈴木は、宇津帆に井崎を始末した事、佐藤アキラの正体はファブルである事を報告。宇津帆は、ファブルが殺した金髪の男の兄であり、復讐しようとしていた。
 宇津帆は、ヒナコに両親の喉を斬って殺したのはファブルであり、アキラの正体はファブルであると告げた。これに目の色を変えたヒナコは自分にも、拳銃を貸してほしいと言い出し、宇津帆は銃を貸した。

 ファブルは宇津帆の事務所がある団地で、宇津帆の手下達と死闘を繰り広げる。何とか手下達を振り切ったファブルは鈴木が車で逃走するのを目撃し、ヨウコに後を追うよう指示。ヨウコは鈴木の後を追ったが、捕らえられてしまう。
 その頃、宇津帆はヒナコの乗る車椅子を押しながら、林の中を進んでいた。そこに鈴木がヨウコを連れ、木に縛り付ける。宇津帆はヒナコに、ヨウコを撃つよう指示したが、ヒナコが撃ったのはヨウコではなく何と宇津帆だった。
 宇津帆は防弾チョッキを着ており、無傷。ヒナコは宇津帆に「私の両親を殺したのはお前だ。警察は喉を斬って殺されたなんて一言も言ってない。」と告げる。宇津帆は笑いながら、ヒナコの両親を殺した事を認めた。
 怒りに燃えるヒナコは必死で車椅子から立ち上がり、2、3歩進んだが、宇津帆はヒナコの足元に、地雷が仕掛けられている事を告げる。ヨウコは、鈴木にヒナコを助けるよう説得。

 ファブルはヨウコの拘束を解き、ヨウコが宇津帆を銃で牽制している間に、ファブルは鈴木にショベルカーを運転させ、バスケットをヒナコの足元に当てて爆風除けにすると、無事に地雷から引き離す事に成功。
 宇津帆はヒナコに手榴弾を投げ、鈴木は宇津帆の額を撃って射殺。宇津帆の死体は鈴木の手によって、殺された若者達と同じ場所に埋められた。

感想

 漫画も前作も見てなかったのですが、アクションシーンが沢山あり、楽しめました。団地全体を覆う足場での戦いは圧巻でした。殆どスタントマンなしで岡田君がやってるって…マジかよ!と思う程、激しかったです。
 少し笑いもあり、ファブルが猫舌だったり、宮川大輔さんが出ていたりするのですが、オクトパスでのサンタの会話が一番面白かったです。

「パイレーツオブカリビアン 最後の海賊」の感想 ポールマッカートニー?!

 三週間ぶりに映画を見ました。
 その間、私事ですが、ガリガリに痩せた野良猫を保護しようと、捕獲器に掛かったまでは良かったのですが、捕獲器の中の排泄物を取ろうと開けた瞬間、逃げられてしまいました。その後、エサを外に置き、食べている形跡があったので、週末に捕獲器を再び設置しました。捕獲器に目的とは違う猫が入っていました。その猫は、背中にひどい怪我をしていたので、病院で縫ってもらいました。結局、目的とは違う猫を保護する事にしました。近付こうとすると、シャーと威嚇されますが、少しでも早くうちに慣れてほしいです。

 今回は「パイレーツオブカリビアン 最後の海賊(シリーズ第5弾)」を見ました。

あらすじ

 ある夜の海に、12歳のヘンリーはボートに乗って、沖へと進んでいた。彼は船長として、“フライングダッチマン号”に乗る父、ウィルに会いに行ったのだった。ウィルは10年に1度しか陸に上がれない呪いにかかっており、ヘンリーはウィルの呪いを解こうと、ポセイドンの槍を見つける為、ジャックを探そうとする。

 それから9年後、 ヘンリーは自身が乗る英国軍の船“モナーク号”が、 魔の三角水域に入ろうとしている事を艦長に伝えようとするも、反逆とみなされ、牢に閉じ込められてしまう。魔の三角水域に入ったモナーク号は、難破船と化したスペインの軍艦“サイレントメアリー号”を発見する。その直後、モナーク号は、暗闇から現れた不気味な軍勢を前に、瞬く間に全滅させられる。それは、かつてジャックにはめられ、生ける亡霊と化したサイレントメアリー号の艦長であるサラザールと彼が率いるスペイン海兵の亡霊達であった。サラザールは、ヘンリーにジャックへの伝言を託し、彼だけは証人として見逃すのだった。

 その頃ジャックは、一文無しとなっていた。黒ひげから取り戻したものの、ボトルに閉じ込められた“ブラックパール号”を元に戻す事も出来ず、英国植民地のひとつであるセント・マーティン島の片隅に駐めたジャンク船を拠点に落ちぶれた生活を送っていた。島に新たに開設された銀行から金庫を強奪しようとするも、自身のヘマが原因で大失敗してしまい、ギブスや僅かに付き従っていた船員達にも見放されてしまう。更に英国軍に追われるなか、魔女疑惑をかけられた天文学者カリーナに出会う。カリーナを囮にして、なんとか英国軍から逃げ切ったジャックは、お酒を手に入れる為に持っていたコンパスを手放す。しかし、その事によって魔の三角水域に閉じ込められていたサラザール達を解き放ってしまうのだった。ジャックのコンパスは、その時持ち主が求めている物の在り処を示してくれるが、持ち主に裏切られると、持ち主に最大の恐怖をもたらすものでだった。

 その後、ジャックは英国軍に捕まり、牢屋へと閉じ込めらてしまうが、牢獄で海兵に変装したヘンリーと出会い、彼がウィルとエリザベスの息子で、ウィルの為に、ポセイドンの槍を探している事を知る。翌日処刑される事になったジャックとカリーナは、ヘンリーと彼に銀貨を渡されて戻ってきたギブス達によって間一髪救出され、同じポセイドンの槍を探すという目的のもと、航海に出るのだった。

 一方、優雅に暮らしていたバルボッサ は、サラザールの復活を知り、魔女であるシャンサのもとを訪れ、自らが支配している海をサラザールの手に渡さぬ様に、サラザールと交渉し、ジャックを捕らえる為に船を進ませる。ジャック、ヘンリー、カリーナは、サラザールからの危機を乗り越え、島へと逃れるが、島に住むかつて金でトラブルを起こした者達に、復讐されそうになる。そこにバルボッサとわずかに生き残った船員達が現れる。バルボッサは亡霊を裏切り、黒ひげから奪い取った剣で、ボトルからブラックパール号を出し、海へと投げ込むと、海中から元に戻ったブラックパール号が現れる。そして遂に、ジャックやバルボッサ達はサラザールとの最終対決に挑むのだった。


感想

 シリーズ第4弾の生命の泉よりは面白く感じました。ジャックが新しい銀行の金庫を奪う為、ギブス達は馬を使うのですが、銀行の建物ごと動き、とてつもない事を考えたなあと思い、そのシーンは見てて面白かったです。
 ジャックが英国軍に捕まり、牢屋でジャックの叔父さんが登場し、ストーリー上全然関係ないじゃんと思っていたのですが、後で調べるとその叔父さんがなんとポールマッカートニーさんでした。ポールマッカートニーさんがジャック・スパロウと同じ格好していて、凄い貴重なシーンだったんだと思いました。
 最後、海賊バルボッサが娘カリーナの為に死んでいくシーンは格好良かったです。第6弾がある事を期待しています。